2024/04/03 02:15
毎年冬支度がひと段落つく頃に、見事な春を迎えております。
バッテリーのない携帯電話では知人との交信もネットの更新もままなりませんね。
この五年間、色々ありました。
九戸村の山脈には巨大風力塔が並び、私はもう村を誇りと思っていません。
ハゲ山だらけの鶏糞臭漂う村です。
又、ある時期を境に子供の頃から知っていた多くの方々が倒れ、亡くなるようになりました。
けれどもこれらについて今は文句もないし怒ったりもしてません。
人それぞれの正しさがあるのだと思います。
当時はどうやってあの巨大風力塔を伐倒しようか考えたり、連なるハゲ山や鶏糞処理の強烈な糞臭に怒り狂っていました。
長く人びとの表情はマスクに隠されワタシも笑顔をどこか失い、しばらく孤独で暗く不満に過ごしてきました。
それでも何かひとつの物ごとが形になるときや最高の音楽に出会ったときは、
目の前にはすべてが揃っていてそこに自分がいるという完璧さや、同じ思いを持った人間が世界中にいるということを知って感動しています。
自分にとって良いものも悪いものも、いつも自分が見てますね。
どちらも常に存在していて、それを自分で気づいたり感じたりしています。
ある日、一万年先の未来を考えました。
一万年先の森林、動植物、人々。
自分が正しいと思っていたことはほとんどどうでもよくなりました。
ただ目の前の素晴らしさや最高の音楽などに多く気がつきいつも感じていられるよう集中して生きたいと思いました。
静かな山で木々に囲まれ、清らかな水の流れや動物がいて幸せです。
命があり、友達がいて、恋人はないけど嬉しいです。
キっこ林業の標語が出来ました。
『山々の景観と環境を保ち、太古の木々や動植物と私たち生命が一万年暮らす森づくりに取り組みます。キっこ林業』